セブン・イヤーズ・イン・チベット

1939年、第二次世界大戦下。オーストリアの登山家ハインリヒ・ハラーがヒマラヤ山脈に遠征時に敵国の捕虜となるが脱獄、過酷な逃避行の果てにチベットへ。チベットの大自然と文化の中穏やかに過ごすが、中国の侵攻が迫っていた。

ハインリヒ・ハラーはインドからヒマラヤ山脈ナンガ･パルバットの登頂を目指すが、遠征隊の判断で断念。引き返している時にイギリスがドイツに宣戦布告、第二次世界大戦が勃発したため、イギリス領インドに敵国人として捕らえられ捕虜となった。

収容所から逃走した先にチベットに辿り着き、好奇心旺盛で年齢も息子に近いダライ・ラマ14世と懇意になる。

本来目を合わせることも禁じられるほど崇高な人物とされているダライ・ラマだが、欧州の都市やなぜ国によって時間が違うのか？など素朴な質問に全て答える博識なハインリヒをいたく気に入り、親子のような距離感で交流を持つようになる。当初傲慢で独善的だったハインリヒが気づいたら穏やかな父親の表情になっていった。

1949年毛沢東が中華人民共和国の政府主席に就任すると、チベットに侵略の魔の手が刻一刻と迫っていた。。。

人民解放軍がチベット人を虐殺したことを描いたことで中国政府が抗議し、ブラッド・ピットは中国出禁となった。宗教や美しい文化が破壊される様は何度見ても辛い気持ちになりますが、一度は鑑賞してほしい映画です。